儲かっているのにお金がないのはなぜ?
- 柴田 晶子
- 2017年11月1日
- 読了時間: 2分
タイトルのように、「儲かっているのにお金がない・・」と思っている経営者の方は、実は少なくありません。平成26年度分の国税庁統計では、黒字法人が約87 万社で33.6%となっており、赤字法人は約172 万 社と全体の66.4%を占めています。北海道においては、毎年約1,000社が倒産している(帝国データバンク札幌支社調べ)そうです。
「黒字倒産」という言葉もあるように、業績の良し悪しに関わらず、例えば、大口取引先の倒産で売掛金が焦げ付いて、買掛金を支払えなくなってしまったり、会社にキャッシュが無いために手形の不渡りを出してしまったり、大災害のために資金繰りが急に悪化する場合もあるでしょう。問題は、資金繰りがショートしてしまうということです。
手元にお金が無いので、銀行に融資を申し込むことになると思いますが、貸してもらえず手元にお金が無くなると、損益計算書上、黒字だったとしても倒産となってしまいます。銀行が「融資をする」「しない」という基準は明確です。付き合いが長いからではありません。「格付け」です。
「貸すか?貸さないか?」「金利は?」「金額は?」「返済期間は?」「担保は?」「連帯保証人は?」この条件を、その会社を査定して決めています。格付けが一定の基準以下になると、銀行は急に貸さなくなり、最悪の場合は今まで貸していた分も一括で返済を求めてきます。利益が出ているのに、実際にはお金が残っていないのは、構造上の問題があるためです。
その問題を解決しない限り、こうした事態はずっと続きます。社会的評価(格付け)を上げて、資金繰りを改善すれば、企業価値も上がります。自分の会社が銀行からどう見られているのか(うまく決算書ができた!と思っていても、銀行にはバレてしまうものです)。どうすれば、評価(格付け)を上げることができるのか。気になる方は、お問い合わせください!
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