逆風の中で立ち上がった!電鉄会社の復活劇
「ことでん」の愛称で親しまれている四国の高松琴平電鉄は、 2001年に民事再生法の適用を申請しました(いわゆる倒産です)。
その翌年「新生ことでん」として再出発した頃の利用者の評判は
最悪ともいえるものでした。 そこで、「駅員の態度が悪い」、「駅が汚い」といった 利用者の苦情を拾い上げて地道に改善を続けた結果、 徐々に利用者の信頼を得て、
2006年に黒字回復を果たしたのです。
最近では、大正から昭和初期のレトロ電車による
月1回の特別運行が人気を集めています。 また、各地の鉄道の引退車両を譲り受けて再利用していることから、 高松琴平電鉄は「動く電車博物館」とも呼ばれています。
着実に復活の道をたどる高松琴平電鉄ですが、 利用者の声に耳を傾け改善を行うという実直な 姿勢が、その再起を支えてきたのではないでしょうか。