☃雪国の集客作戦★カギは「雪国遺産」
冬は誰も来ない…。 青森・奥入瀬渓流のある八幡平国立公園の
年間客数は200万人にも及びますが、 冬場(12~3月)はそのうちの1割ほどで、
周辺のみやげ店や飲食店なども休業。 奥入瀬渓流ホテルも冬場は利益が出ないため
休業していましたが、今冬9年ぶりに冬季営業を再開しました。 仕掛けるのは星野リゾート。 その目玉は、奥入瀬渓流沿いに点在する滝が凍った「氷瀑」。 更にホテル内にも人工で氷瀑を作り、
日本初の「氷瀑露天風呂」を仕掛けました。 これを受けて周辺も動き出し、
十和田市は氷瀑ライトアップツアーを実施し、公共バスも増便。 青森県もこれを機に、
冬の新たな観光資源として「氷瀑」を打ち出し、 東京でアピール。 冬季営業のオープン初日は
客室の60%程度が予約で埋まったそうです。
一方、冬リゾートの聖地、新潟県湯沢町では… スキー最盛期の1980年代~90年代には多くの若者が訪れ、 リフト1時間待ちは当たり前、
リゾートマンションも乱立していました。 しかし、現在スキー観光客数は当時の3分の1にまで落ち込み、 リゾートマンションも空室が目立っているそう。 もうスキーだけに頼らないということで、
湯沢町は隣接する7市町村と手を組み、 醸造や保存食など“雪国ならでは”の文化を
観光商品にしようと動いてきました。 越後湯沢駅前に事務所を構える
一般財団法人「雪国観光圏」は今、 新たな冬のツアーを作るため奔走しています。